048-882-2925 受付時間 8:30~12:00・15:00~17:30
休診日 木曜・日祝

わかり易い診療

わかり易い診療

専門用語はできる限り使わずにわかり易く、お話しするように努めています。
(日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会代謝内分泌専門医 関根傑紀)

糖尿病患者さんは非常に多く、必要な治療を受けていない人が多い。

2012年の国民栄養調査(厚生労働省が5年毎に行う調査)で高血糖状態の人数が推計されています。
糖尿病が強く疑われる人( 糖尿病の診断を受けている または HbA1c 6.5%以上 )が950万人、糖尿病の可能性を否定できない人( 糖尿病の診断を受けたことがなく、HbA1c 6.0~6.4 )が1100万人、両方を合わせると「2050万人」というかなりの人数が該当すると予想されています。

ちなみに、糖尿病が強く疑われる人のうち、約3割もの人が糖尿病の治療をほとんど受けていない状況と推計されています。

年次推移

これは、もちろん患者さんの問題もありますが、健康診断などで軽度の高血糖にあまり気をとめない医療側の現状の方が大きいと思います。
患者さんからすれば、症状もなく、病院からもあまり強く言われていなければ、通院しないのはむしろ自然なことのように思えるからです。
そこで近年、国が長い年月をかけて怖い病気になるメタボリックシンドローム(診断基準;高血糖、高血圧、脂質異常、肥満)を、特定健診として指導の対象としています。
特定健診、健康診断の基準は厳しいものですが、早めに病気の芽を摘みとっていく、という考えです。

糖尿病の治療をしていく上で大事なポイントは、症状がなくても( 余程の高血糖でないと症状はでません・・・ここが怖いところです )、定期的な通院と検査によって糖尿病の状態をしっかり理解して、生活パターンの微調整をしていくことです。
しつこいようですが、とにかく通院をやめてしまうとアドバイスができませんから、ご自身の判断で通院をやめないことが大事なのです。

健康診断

いわゆる糖尿病予備軍も、動脈硬化の原因!

正常血糖の人が、突然糖尿病になることはそれほど多くなく、多くは糖尿病予備軍からの移行になります。
また、糖尿病予備軍のうち、食後に高血糖になるタイプの人は、正常血糖の人と比べると心血管病のリスクが上がることが分かっています。