脳下垂体は脳の中心にあり、多種の内分泌ホルモンを調節する重要な役割を果たしています。下垂体ホルモン分泌が増加する病気(下垂体ホルモン産生腫瘍)には先端巨大症、クッシング病、TSH産生腫瘍、プロラクチン産生腫瘍などがあります。ホルモン分泌が低下する病気は、下垂体ホルモン産生細胞が障害(炎症・腫瘍・出血・虚血・手術などで)されると起こり、成長ホルモン分泌不全症、中枢性性腺機能低下症、中枢性甲状腺機能低下症、続発性副腎不全症、中枢性尿崩症などがあります。
下垂体腺腫の症状は、過剰なホルモンによる症状に加えて、腫瘍が大きい場合には頭痛や視力・視野障害を起こすことがあります。時間をかけてゆっくり増大する特徴があります。
下垂体のホルモン分泌が増加する病気
先端巨大症
先端巨大症は、成長ホルモンの作用が増加して全身の先端(眉弓部、鼻・口唇、下額、舌、手・足)が肥大する病気です。外見の変化はゆっくりと進むため、ご本人やご家族でも気づかないこともあります。
鼻はいわゆる”だんごっ鼻”になったり、皮下組織が厚くなることで”手のはばったい感覚”がします。頭痛やいびき、多汗、高血圧や糖尿病などの症状を伴います。
治療は手術が第一選択です。
本症が疑われる場合には、成長ホルモン、IGF-1、下垂体MRIなどを実施します。
以下のような症状はありませんか?





