2025年12月24日

甲状腺でもみられる高血圧

甲状腺はのどぼとけの下にある蝶が羽を広げた形をした大きさ4cmほど重さ15~20gの臓器です
甲状腺ホルモンはからだの「新陳代謝」を調整しています
脈拍数や体温、自律神経の働きを調整しエネルギーの消費を一定に保っています
甲状腺機能亢進症と高血圧
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、心拍数が上昇し、心臓の収縮力が強くなり、その結果動脈圧が上がり、高血圧が引き起こされることがあります。
また、体内の代謝が活発になるため血流の増加も促され、頻脈とともに特に収縮期血圧(最高血圧)が高くなる傾向があります。
<治療> 抗甲状腺薬・放射性ヨウ素内用療法・手術の治療法があります
甲状腺機能低下症と高血圧
甲状腺ホルモンが不足すると代謝が低下し、徐脈とともに、体内のナトリウム排泄が低下し塩分が体内に蓄積するため、これが血圧上昇の原因になることもあります。この状態では特に拡張期血圧(最低血圧)が高くなることが多いです。
<治療> 甲状腺ホルモン補充療法
のどの腫れなどで気になる方は・・・
甲状腺の検査は、おもに血液検査と超音波検査があり、血液検査でホルモン濃度を測定します、気になる方は医師にご相談ください
※頻脈 心拍数100回/分以上、 徐脈 心拍数50回/分未満
