2026年1月11日
2026年1月発行の1分療養より
甲状腺疾患について
・女性に多いです
・甲状腺はのどぼとけの下にある蝶が羽を広げた形をした重さ15~20gの臓器です
・甲状腺ホルモンは「新陳代謝」、脈拍や体温、自律神経の働きを調節しています
<疾患の頻度・疑うきっかけ>
40歳以上の健康成人を対象として検査すると、17%がなんらかの甲状腺疾患を有していると報告されています。甲状腺疾患を疑うきっかけは、のどの腫れや動悸やむくみなどの自覚症状に加え、肝機能異常や脂質異常症などの血液一般検査の異常値、健診や他疾患の精査中に偶発的に画像検査で異常を指摘される場合など多岐にわたります。
骨密度にも甲状腺ホルモンは深くかかわっています。甲状腺ホルモンが過剰になると要介護状態のきっかけとなる大腿骨頸部骨折のリスクが上昇したり、不整脈の誘因になることもあります。
<自覚症状>
・のどの違和感 ・甲状腺の痛み
・甲状腺ホルモンが多い症状:暑がり、動悸、食べても痩せる、手が震える、疲れやすい
・甲状腺ホルモンが少ない症状:寒がり、声が太くなる、脈が遅い、皮膚の乾燥、むくみ、便秘
疲れやすい、不妊
<甲状腺疾患の分類>
| ホルモンの量 | 過剰 |
持続性…バセドウ病(最多)、甲状腺ホルモンを産生する結節など 一時的…甲状腺が壊れる病気(亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎) 薬…(アミオダロン:抗不整脈薬、分子標的治療薬など) |
| 不足 |
橋本病(最多) 甲状腺切除術(アイソトープを含めた)、ヨード過剰 薬(リチウム製剤、抗てんかん薬、女性ホルモン剤など) |
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| 見た目 | 結節性甲状腺腫 | 甲状腺腫瘍(良性、癌)・のう胞・腺腫様甲状腺腫・甲状腺萎縮 |
| 甲状腺疾患による疾患リスク上昇(健康人比較)の目安 |
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甲状腺機能亢進症:心房細動(脳梗塞の原因となる)⇒約2~3倍 大腿骨頸部骨折⇒約1.2~2倍 甲状腺機能低下症:心不全⇒約1.3~2倍 認知機能低下⇒約1.2倍 |
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