2026年10月23日
糖尿病のフットケア
糖尿病では、足の指や爪の変形・白癬症(水虫)・潰瘍などさまざまな足病変が起こることがあります。足のトラブルは重症化しやすいため予防・早期発見が大切です。
体を支える足の仕組み
毎日あたりまえのように歩いている「足」。
実は驚くほど精密な素晴らしい仕組みで私たちの体を守っています。
1.衝撃を逃す「28個の骨」のアーチ
| 成人の骨は206個、精緻な動きをする手の骨が27個。 足首から下、片足28個の骨が「3つのアーチ(弓形)」を形成し、クッションのように歩行時の衝撃を吸収します。 |
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2.足底の皮膚(表皮)の厚さは「0.6mm」
全身の皮膚の厚さは平均0.2㎜。3倍の厚みと皮下脂肪のクッションで、体重移動や負荷を均等に分散。地面の凹凸を感じるセンサーも発達しています。
3.1日に約「200~250ml」コップ1杯の汗
足底には汗を出す「エクリン腺」が体の中でトップクラスに多く集中。これにより皮膚のうるおいを保ち、細菌が繁殖しにくい「弱酸性」のバリヤを作っています。
糖尿病では足のトラブルが起こりやすい
糖尿病のある人は、末梢神経障害で足先の感覚が鈍くなり、皮膚のトラブルや爪の変形や痛みに気が付きにくくなります。更に免疫力の低下により、白癬のなどの感染症が起こりやすくなります。
足トラブルの放置は症状の悪化を招き、疼痛による歩行困難や転倒リスクを高めるため注意が必要です。
足のトラブルにつながる血糖値の高い状態
・末梢神経障害
足の痛み、かゆみを感じにくい → 靴擦れ(足のトラブル要因の60%)
発汗の低下、乾燥 → たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)
筋肉が弱り足が変形 → ひび割れ
足趾の微小循環調節障害 → 足趾、爪の変形
・動脈硬化
血流低下、傷が治りにくい → やけど
・体の抵抗力の低下
細菌などに感染しやすくなる → 白癬(水虫)などが悪化しやすい
毎日、足をよく見て確認することが大切
足のトラブルは、突然起こるのではありません。小さな変化からはじまるので、毎日の観察が大切です。足の小さな変化に早く気付けるように、まずはお風呂上りやお休み前にご自身やご家族の足を眺めてみましょう。足の小さな変化に一番早く気付けるのはあなた自身です。
足のセルフチェックポイント

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① |
皮膚の乾燥や亀裂がある |
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② |
足が冷たい、青白かったり、紫色や黒っぽくなっている |
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③ |
痛みの有無に関わらず、赤くなったり、腫れたりしている |
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④ |
趾間や足全体の汚れがある(足の裏の観察も) |
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⑤ |
趾間がじゅくじゅくしている、水虫になっている(特に暑い季節や、仕事上安全靴、革靴などを履く機会の多い人は要注意) |
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⑥ |
爪が変色している(紫色や黒くないか)、肥厚したり、変形している |
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⑦ |
足にけがをしている |
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⑧ |
痛みを感じない、傷があっても気がつかないことがある |
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⑨ |
正座や横すわりをする時に当たることで、硬くなったりするたこ(胼胝)がある |
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⑩ |
踵がカサカサして割れている(特に寒い時期には要注意) |
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⑪ |
靴を履いた時に、足の裏に何か当たる感じがしたり、履物を履かずに歩いた時に「紙が貼りついてる感じ」や「小石の上を歩いてる感じ」など足の異常感覚がある |
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⑫ |
足の裏や趾間の皮膚が破れている |
足を清潔に保ちましょう
足の皮膚トラブルは、病原体の感染によるものが圧倒的に多いです。足を清潔にしていないと、病原体に感染しやすくトラブルも生じやすいため、足の清潔の維持を意識しましょう。
足の洗い方
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●古い角質は細菌の温床となります。 石けんをつけたスポンジなどで丁寧に洗い、古い角質を落としましょう。 ●足の乾燥は、ひび割れの要因となるため、保湿ケアをして乾燥を防ぎます。 ひび割れが生じると、痛みから歩行に支障が出たり、ひび割れ部分から細菌感染したりします。 |
爪のケア
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●深爪を避け、足の爪を伸ばしすぎないようにしましょう。 ●爪が長すぎると、割れたり、ほかの指にあたって皮膚を傷つけてしまうことがあります。 ●爪切りは、よく切れて使いやすく、爪の端が切りやすい物を選びましょう。 |
★当院では、糖尿病による足病変(潰瘍や切断)のハイリスク要因がある方に対して、
足のトラブルを早めに見つけ、傷や悪化を防ぐためのフットケア外来のお声がけをさせていただいております。
★足のことで気になることがある方は、お気軽にご相談ください
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