予期しない動悸・発汗・頭痛・発作性の高血圧に潜む疾病~褐色細胞腫~|さいたま市緑区原山|糖尿病・甲状腺・生活習慣病・消化器内科|関根内科医院

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予期しない動悸・発汗・頭痛・発作性の高血圧に潜む疾病~褐色細胞腫~

予期しない動悸・発汗・頭痛・発作性の高血圧に潜む疾病~褐色細胞腫~|さいたま市緑区原山|糖尿病・甲状腺・生活習慣病・消化器内科|関根内科医院

2025年12月24日

褐色細胞腫とは                   

◎褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)とは、副腎に発生する稀な腫瘍

◎推定患者数は年間約3,000人で、高血圧患者のうち1%未満

◎カテコラミン(アドレナリンやノルアドレナリン)を過剰に分泌することで、高血圧など様々な症状が出ます

<褐色細胞腫とは>

褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)とは、副腎に発生する稀な腫瘍で、主にカテコラミン(アドレナリンやノルアドレナリン)を過剰に分泌します。

これにより、血圧の上昇や心拍数の増加など、さまざまな症状が引き起こされることがあります。

発作性の高血圧や、通常の降圧剤での治療でよくならない高血圧を詳しく検査する過程で発見されることが多いとされています。

 

国内調査では、推定患者数は年間約3,000人で、高血圧患者のうち1%未満で見つかったとされています。

<遺伝的要因>

褐色細胞腫の約3040%は遺伝的要因によるもので、特定の遺伝子変異が関与しています。

<症状>

腫瘍がカテコラミンを過剰に分泌することにより、高血圧・動悸(心拍数の増加)・頭痛・発汗過多・不安感やパニック発作・体重減少などの症状が出ることがあります。

※糖尿病、脂質異常症を併発することもあります。

<検査>

褐色細胞腫の診断は、血液や尿中のカテコラミンのレベルを測定することや、CTスキャンやMRIなどの画像診断によって行われます。

<治療>

治療には、腫瘍そのものに対する治療と、カテコラミン過剰症状に対する治療の2つがあります。腫瘍そのものに対しては手術が一般的です。悪性の場合など、手術に加えて放射線療法や化学療法が必要になることもあります。

カテコラミン過剰産生による症状のコントロールは、それぞれの症状に対する治療を行います。

褐色細胞腫の約半分は悪性腫瘍ですが、適切な診断と治療を受けることで良好な予後が期待できます。

当院では、高血圧で受診された方で血液検査・尿検査にて陽性の場合は、CTを実施しています。症状で思い当たることがあれば、医師にご相談下さい。

※国立がん研究センターHP参照

1分療養#86 2025.5 褐色細胞腫

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