骨粗鬆症
骨粗しょう症について
- 内分泌専門医が診療いたします。
- 骨粗しょう症の状態・患者様の状況を考慮して、治療方法をご提案いたします。
骨粗しょう症とは
骨が弱くなり、比較的弱い圧力で、骨折をしてしまう病態です。
わが国における40歳以上の骨粗しょう症患者数は1280万人(男性300万人、女性980万人)と、高い有病率であると推計されています。
特に足の付け根の骨折は、寝たきりの原因となるので予防が重要になります。
骨は毎日作り替えられる( 骨回転;壊して作るを繰り返す )ので“骨折を起こしにくい生活習慣”を目指しましょう。
糖尿病と骨密度の意外な関係
糖尿病では骨折率が上昇しますが、意外にも骨密度は低下しづらく、むしろ骨密度が上昇している場合もあるのです。そうなると、糖尿病があると骨密度だけでは骨粗しょう症の診断が難しいことになるわけです。骨にも柔らかさが必要で、高血糖はこの柔らかさを奪ってしまうのです。
バセドウ病と骨粗しょう症
甲状腺ホルモンは骨にも作用し、骨回転(壊して、作るサイクル)を速めます。甲状腺機能亢進症では、どちらかと言うと、骨を壊す方が強いので骨密度が低下します。閉経後の女性では、バセドウ病の治療と骨の治療を合わせてすることも多いのです。
骨折を起こしにくい生活習慣
- 筋トレを含めた運動
- 乳製品、きのこ(一度、干したものが良い)を含めたバランスの良い食事
- 日光にあたる
- 禁煙
- 節酒
- 睡眠薬はのみすぎない
次の項目に該当する方も治療で骨折リスクを低下しましょう
- 骨折歴のある方
- 糖尿病で悩まれている方
- ステロイド服用中の方
当院で実施可能な画像検査
- 手の骨での骨密度測定( DIP法 )
- 腰椎レントゲン
各種内服薬にくわえて、当院で可能な治療法
- 各種注射薬
1)月に1回 外来での注射
2)年に1回 外来での点滴 ( 30分程度 )
3)半年毎に ご自宅での皮下注射
4)週に一回 外来での皮下注射 ( 2年間 )
※ それぞれの薬剤には特徴がありますので、患者様の状況に合った治療法をお勧めいたします。